崖の上のポニョ

久しぶりのエントリ。昨日、妻と子供たちをつれて「崖の上のポニョ」を見てきた。あらすじには一切触れないことにして、個人的な評価としては「結構、おもしろかった」だ。子供たちも何とか集中力を切らさずに見てくれたのでよかった。

ご存じの方も多いと思うが、宮崎駿監督の作品としては前作にあたる(と思う)「ハウルの動く城」では、主人公のソフィがおばあちゃんになったり、若くなったりストーリーの局面で微妙に変化する。ただ、それはなぜか?ということは最後まで物語としてはわからない。わからないのだけれど、感情に訴えるというか、物語のそれぞれの局面を上手く修飾しているような気がする。結果として、ロジックはわからないが「なんとなく、なるほど」と思って納得してしまうような説得力があったりする。今回見た「崖の上のポニョ」もそのような技法(というのだろうか)が上手く使われていたと思う。

おそらく、宮崎駿監督にとっては伝えたいことがはっきりと明確になっているのだろう。しかし、それをストレートにわかってもらうことがゴールでもないのだ。おそらくは「アニメを見た人がどう感じるか」を意図的に深いものにしているのだろう。