オフショア開発 #1

次のプロジェクトの予習として、オフショア開発の勉強をしている。今まで、あまり興味が無かったのでわからなかったのだが、オフショア開発の本というのは実はあまりない。

ソフトウエア開発 オフショアリング完全ガイド

ソフトウエア開発 オフショアリング完全ガイド

この本を読んでいて(まだ1/3程度だが・・)、なるほどと思うことがあったので書いてみたい。

オフショア開発するときに、発注元(日本)と発注先(ほとんどが中国)の間で生じる問題の1つである「決まらない仕様」や「仕様変更」に関する認識の違いについて述べられている。

その中で、日本型開発という用語が次のように紹介されており、この日本型開発がオフショア開発の発注先(受注側)にビジネスとして受け入れられにくいことが双方のギャップを大きくしているという。おっしゃる通りだと思う。

日本国内だけでのソフトウェア開発では、プロジェクト開始時に仕様が明確に決まっておらず、プロジェクトが進むうちに仕様が決まっていくケースが多い。実は、このような開発方法は他国におけるソフトウェア開発では見られない。いわゆる日本の受発注双方が"あ・うん"の呼吸で開発することに慣れているからこそ実現できる方法なのである。

おもしろいと思ったのは、ウォーターフォール型の開発が以前多いなかで、実は日本型開発の本質は"あ・うん"の呼吸だという。何か矛盾していないか?

エンジニアリング的には、要求は定まらないものという前提の中で上手くやろうとする動きがある中、日本型開発は、要求は定まるものという前提で、実体は定めないまま上手くやろうとしているのだ。

しかし、僕は日本型の"あ・うん"の呼吸という表現が結構すきだな。